除草剤「サンフーロン液剤」で雑草対策!使い方や効果は?散布後の雨は効かない?

「サンフーロン液剤」はこんな除草剤!

農林水産省登録番号第18814号
成分グリホサート イソプロピルアミン塩41%
毒性普通物

【葉から入って根まで枯らす】

主成分はアミノ酸系で、葉から入って根まで枯らす除草剤です。

所定の時期と倍率で散布すれば、一年生雑草から多年生雑草、ススキ・ササ類まで根まで枯らします。

多くの作物に使える】

野菜類、お米、豆、小麦、果樹類、樹木類など多くの作物に農薬登録があります。 お庭や空き地だけでなく、畑や田んぼでもお使いいただけます。果樹の下草枯らしにも安心して使用できます。

【安心・安全】

農林水産省登録を取得しているので、安全性・残留性などの審査をクリアしており、人や動物にも安全です。

また、土に落ちたサンフーロンは土の粒子に吸着して除草効果がなくなり、土中の微生物のエサとなり、水・炭酸ガス等に分解されるので、土壌も地下水も汚しません。

土に落ちると除草効果がなくなるので、散布後でも種まきや、苗の植え付けが出来ます。

散布後に雨が降ると効果がない?

サンフーロンは、晴れていて風の少ない穏やかな日に散布していただくことで、より高い効果が期待できます。ただし、天候は急変することもあり、突然の雨に見舞われることもあります。

これまで、サンフーロンの除草効果を十分に発揮させるためには、散布後6時間以上は降雨がないことが望ましいとされてきました。しかし、サンフーロンに含まれる展着剤の改良などにより、散布後2時間が経過していれば、その後に雨が降っても除草効果に影響がないことが確認されました。

この試験結果は3年間にわたって検証され、2025年7月14日付で正式に登録内容が変更されました。

今後は、より柔軟な天候対応が可能となり使用の幅も広がります。引き続き、ラベルの使用方法をよくご確認の上、適切なタイミングでご使用ください。

サンフーロンの使用方法

サンフーロンの使用薬量と希釈水量は、製品ラベルまたはチラシに適用作物・適用雑草別に書かれていますので参考にしてください。

上手に使う4つのポイント

  1. 雨が降りそうにない、風のない、天気の良い日
  2. 希釈はきれいな水を使用してください(不純物が混ざると枯らす効果が低下します) 
  3. 雑草の葉全体にムラなく散布(しっとり濡れる様に) 
  4. 雑草の種類によって薬量を変える
注意

・他の肥料・農薬と混用しないでください。
・土壌に落ちると速やかに不活性化するため、雑草の発生前処理効果はありません。
・散布後2時間以内の降雨は効果を低下させることがあります。

スギナを枯らす3つのポイント

スギナは一般的な雑草とは異なり、表皮が硬いため除草剤が浸透しにくく、地中深くには地下茎や塊茎が張り巡らされているという厄介な特徴を持っています。

サンフーロンのメーカーさんが紹介しているスギナの枯らし方のポイントをご紹介します。

スギナを枯らす3つのポイント

  1. 散布時期(夏以降は効果が劣る場合あり)
  2. 希釈倍率(25倍の濃度で散布。噴霧器の容量、薬量の確認を)
  3. 散布回数(丁寧に散布)

散布時期 ※スギナが15~30cmくらいの時期

北海道・・・6~7月頃

東北・・・6月頃

関東以西・・・5月頃

希釈倍率

水量水5L(ジョウロ)水10L(肩掛け)水20L(背負い)
薬量(サンフーロン)200ml400ml800ml

散布回数

確実に根まで枯らすには、目安は10日おきに3回、丁寧に散布する必要があります。

土の中にひそんでいる、出芽前のスギナには効果を発揮しません。新しく出てきたスギナに散布してください。

1回目
スギナの草丈は20cmが目安です。
サンフーロン25倍液で丁寧に散布してください。
土中には発芽前のスギナの根も存在しています。散布時は土中なので効果はなく、後日発生します。
2回目
1回目に散布したスギナは枯れ始めます。
一方、土中にあった根よりスギナが発生します。25倍液を丁寧に散布してください。
土中には発芽前のスギナの根が存在しています。散布時は土中なので効果なく、後日発生します。
3回目
1回目に散布したスギナは根まで枯れており、再生はありません。   2回目に散布したスギナは枯れ始めます。   一方、土中にあった根からスギナが発生します。25倍液を丁寧に散布してください。
最後
1回目、2回目に散布したスギナは根まで枯れており、再生はありません。3回目に散布したスギナは枯れ始めます。

竹やササの枯らし方

竹は非常に成長が早く、地下茎を伸ばして次々と新しい竹を生やすため、見た目以上に地下に広がっています。そのため地上部だけを処理しても根絶は難しいので根っこまで除草剤を浸透させる必要があります。

マダケやモウソウダケなどの場合

処理時期:夏期(6~8月)

※処理竹から15m以内に発生したたけのこは食べないでください。また、縄囲いや立て札により、たけのこが採取されないようにしてください。

ササの場合

【処理時期】夏~秋期(6~11月)

【希釈倍率】30倍

【処理方法】30倍液を葉っぱに丁寧に散布。

※ササの葉は水をはじきやすいので、ジョウロで散布するより、噴霧器で散布する方がより効果的です。

30倍液の作り方

水量水5L水10L水20L
薬量(サンフーロン)165ml330ml660ml

他のジェネリック除草剤とココが違う!

浸透性・湿展性の二刀流!※湿展性・・・薬液が均一に広がる性質

適用作物が多い!

散布後2時間後降雨でも効果!

希釈表

水量サンフーロン必要量散布できる広さ
(散布の目安です)
100倍50倍25倍
1L10ml20ml40ml20m2 / 6坪
4L40ml80ml160ml80m2/ 24坪
5L50ml100ml200ml100m2/ 30坪
10L100ml200ml400ml200m2 / 60坪
20L200ml400ml800ml400m2 / 120坪
50L500ml1L2L1,000m2 / 300坪
100L1L2L4L2,000m2 / 600坪

散布液の作り方

先に水を入れ、後からサンフーロンを入れて下さい。(後から水を入れると泡だらけになる事があります)

  • 基本的には100倍
  • 頑固な雑草は50倍
  • スギナは25倍

よくある質問

サンフーロンは除草効果が高いけれど、安全性は?

農林水産省の登録を受けており、安全性や残留性に関する厳しい基準をクリアしているため、人や動物にも安心して使用できます。

サンフーロンの有効成分は、アミノ酸の一種であるグリシンと、肥料としても利用されるリン酸が結びついたものです。その成分が、植物にしかない「シキミ酸経路」に作用し、アミノ酸が作れなくなるため、植物全体が餓死して(枯れて)しまいます。なお、人や動物にはこの経路がありません。そのため、人や動物に対しては毒性をあらわさないのです。使用前にはラベルに記載された「安全使用上の注意」をよく読み、使用方法を守ってお使いください。

サンフーロンで雑草を枯らした後に、すぐに草花の植え付けをしてもいいの?

有効成分グリホサートは土に落ちるとただちに土壌の粒子に吸着され、除草効果を失います。

そのため、土壌中を移動することや根から吸収されて他の草を枯らすことはありません。その後は土壌微生物によって分解されるので、害はない上、地下水を汚染しません。安心して雑草を枯らした後の種まきや植え付けができます。 作物によって使用方法が異なりますので、ご使用前にはラベルをよく読み、使用方法を守ってお使いください。

サンフーロンはいつ撒くのが効果的?

雑草が生長活動を行っている生長時期であれば、温度、土壌条件に関係なく使用できます。

ただし、降雨時は不可です。雨上がり後は、草葉の水滴が完全に乾いてからの散布をお勧めします。散布後2時間以内の降雨で効果が劣ることがあるので、雨の降らない日を選んで散布してください。また、寒い時期の散布でもゆっくり根まで枯れます。