みかん「そうか病」原因や対策・防除時期・薬剤は?
みかんにかさぶた状のガサガサが!それってそうか病かも?
みかんの果実、果皮や葉・枝にかさぶた状でガサガサした病斑、あるいはいぼ状の病斑が見られる場合は、柑橘のそうか病の可能性があります。
多発生すると果実が十分に肥大せず、早期落果を引き起こすおそれがある病害です。
今回は柑橘のそうか病の原因や対策についてご紹介します。(一部会員限定有り)
みかんの「そうか病」とは

カンキツそうか病は、みかん栽培において注意すべき代表的な病害の一つで、葉や果実・枝にいぼ状、またはかさぶた状の病斑を生じさせるのが特徴です。
特に温州ミカンは被害を受けやすく、レモンなどでも発生しやすい一方で、レモンを除く中晩柑では大きな問題となることはあまりありません。※柑橘の種類によって発生程度が異なります。
近年増加している"そうか病"

近年、春先に雨が多いことからそうか病の発生が多くなっており、当地、和歌山県でも増えています。
和歌山県内のウンシュウミカンほ場における令和6年8月の発生ほ場率は17.6%(平年6.2%)でした。(図1参照)また、令和5年以降は発生が増加しています。
出典:和歌山県農作物病害虫防除所<令和 6 年度病害虫防除技術情報(第 5 号)>参照
2種類の病斑から感染時期を判別!

そうか病は10年生くらいまで若い木に発生が多く、病斑には「いぼ型」と「そうか型」の2種類があります。
被害葉や被害果が「いぼ型」か「そうか型」により、いつ頃に感染したのかが判別できます。
いぼ型(前期)
葉や果実の組織が若い時期(新芽:約5cmくらいまで。果実:直径4~10cm程度まで)に感染した場合、「いぼ型病斑」が形成されます。

そうか型(後期)
上記以降に感染したものは「そうか型病斑」となります。そうか型はガサガサしています。
↓お客さまからお問い合わせがあったそうか病発病の果実と葉です。


そうか病の生態と原因
病原菌は糸状菌であり、葉や枝にできた病斑で越冬します。
病斑上で形成された胞子は雨によって広がり、雨滴で濡れている葉上や果実上で発芽し、感染します。

春葉への感染は発芽期から6月上旬頃まで見られ、日照不足や低温・降雨が続くと発生しやすくなります。
果実への発病は、落花期以降から9月上旬頃まで見られます。
ただし、夏枝や秋枝の若い時にも感染し、翌年の伝染源になるので夏季以降の発病にも注意が必要です。
防除時期と薬剤について

そうか病は薬剤防除での効果が高く、発生の程度によって防除時期や回数のポイントがあります。耕種的防除も含めてチェックしましょう。
耕種的防除
- 病原菌は枝葉の病斑中で越冬して一次伝染源となるため、病斑が形成された枝葉をできるだけ除去し、伝染源・菌密度を減らす。
- 多雨や多湿は発生を助長するため、密植園など混み入った園地では整枝・剪定によって整理し、通風と採光を良好にするなど適切な樹形管理に努める。
- 病原菌は傷口からも感染するため、台風などの強風による傷の発生を抑えるよう防風対策を行う。
- 窒素肥料が多いと新梢が遅伸びして発病しやすくなるので、多肥にならないよう適切な施肥を心掛ける。

