野菜や柑橘のナメクジ・カタツムリ対策駆除に「ナメクリーン3」

梅雨時期になると雨が良く降り、湿度も高くなるため、ナメクジやカタツムリの活動が活発になります。作物に登ってくる前にナメクリーンを株元散布し、防除していきましょう。

ナメクリーン3の特徴

  • ナメクジ類・カタツムリ類を誘引し、摂食させて効果を発揮するベイト剤です。
  • 有効成分のメタアルデヒドは、ナメクジ類・カタツムリ類に対して速効的で高い効果を示します。
  • 青色の粒剤ですので散布したところがよくわかります。

ナメクリーン3の上手な使い方

ナメクリーン3は、基本的には作物の株元に散布します。

柑橘での使用

【散布方法】

1樹あたり約9gを株元(半径1mの範囲内)に均一散布してください。※3kg/10a相当量

散布の際は手袋を付けてお使いください。

果実の重みで枝が地面につきそうな場合は、薬剤が直接付着しないよう、その周囲にやや広めに

散布してください。下垂防止用の支柱を立てる場合は支柱の地際部にも散布を行ってください。

かんきつを加害するナメクジ類とカタツムリ類の行動の違い

ナメクジ類やカタツムリ類は圃場の雑草の間や落葉等の残渣の下に生息していますが、雨が降ったり、湿度が高くなると動き出し、樹上に登り加害します。

【柑橘】三陽アグリでの試験と使用した方の声

三陽アグリでは、柑橘農家さんにナメクリーン3の試験をしていただきました。

試験を行った園地ではカタツムリの発生が多く、普段から対策として銅板を巻いているとのことでした。銅板には、銅イオンの忌避効果があり、カタツムリやナメクジが近づくのを防ぐ目的で使用されているそうです。しかし、1本1本の樹に銅板を巻いていく必要があり、作業の手間が非常にかかるのが現状です。今回の試験では、銅板とナメクリーン3、それぞれの効果を確認していただきました。

ナメクリーン散布2日後

ナメクリーン散布2日後の写真です。青い粒がナメクリーンで、白くなっているのがカタツムリの死骸です。2日後で死骸が確認でき、即効性を感じられました。

ナメクリーン散布19日後

散布19日後でも青い粒(ナメクリーン)が確認でき、近くにもカタツムリの死骸がありました。

【銅板 ナメクリーン無処理区

銅板を巻いている樹では、銅板より下の部分にカタツムリが集まっている様子が見られました。

今回、ナメクリーンの散布試験を実施した結果、しっかりと効果を確認していただくことができ、今後も継続的にご使用いただくこととなりました。

また、試験とは別にナメクリーンをご使用中の方のお話を伺ったところ、「ナメクジの死骸がしっかり確認できるので、効果を実感している」とのご意見もいただきました。

ナメクジやカタツムリは木に登ってしまうと防除が難しくなるため、登る前のタイミングでしっかりと防除を行うことが重要です。

いちごでの使用

【定植後の処理】

  • 定植後~マルチ被覆前に処理してください。
  • 定植時に持ち込んだ個体を防除

【収穫期間中の処理】

  • 株元のマルチの隙間やマルチと倒れた葉の間に隠れてる個体を防除。
  • 粒が側面に落ちないように株元処理してください。

登録内容(適用病害虫及び使用方法)

作物名適用病害虫名10a当り使用量使用時期本剤の使用回数使用方法メタアルデヒドを含む
農薬の総使用回数
かんきつナメクジ類
カタツムリ類
1~3kg収穫30日前まで3回以内株元散布6回以内(散布及び株元散布は合計3回以内)
非結球あぶらな科
葉菜類
ナメクジ類収穫3日前まで2回以内6回以内(株元散布は2回以内)
キャベツ
レタス
ナメクジ類
カタツムリ類
収穫14日前まで6回以内(散布及び株元散布は合計3回以内 但し、株元散布は2回以内)
はくさい3kg収穫3日前まで6回以内(株元散布は2回以内)
いちごナメクジ類収穫前日まで
セルリー1~3kg収穫3日前まで
アスパラガス収穫前日まで
ふきナメクジ類3kg収穫7日前まで6回以内(散布及び株元散布は合計2回以内)
花き類・観葉植物ナメクジ類
カタツムリ類
1~3kg6回以内6回以内
  • なるべく日中乾燥時の使用はさけ、ナメクジ・カタツムリ類が活動をはじめる夕刻に使用してください。また、雨上がりに使用すると効果的です。
  • みずかけな(水掛菜)、カラー及び花なすに使用する場合は、ほ場内に水がない状態で使用してください。また、使用後14日間は入水しないでください。

詳しい登録内容や使用上の注意事項はチラシまたはメーカーホームページからご確認ください。

使用上の注意

  • 作物上から散布することは避け、株元に散布してください。
  • 作物が濡れた状態では薬剤が付着しやすくなりますので、作物が濡れていないことを確認してから散布を行ってください。
  • 本剤は崩壊しにくく処方された製剤ですが、直接降雨に長期間あたると崩壊しやすくなるので、降雨後に散布することをおすすめします。
  • 雨よけハウスやシート下など、直接降雨にあたらない環境では30~40日程度の残効が確認されています。
  • 本剤は有機物を含む製剤であるため、散布後時間経過とともにカビを生じる場合がありますが、効果に影響のないことを確認しています。

【いちご】

  • 使用にあたっては薬剤が果実に直接触れないように注意してください。
  • 定植時に持ち込んだ個体を防除する際は、定植後~マルチ被覆前に処理すると効果的です。
  • 株元のマルチの隙間やマルチと倒れた葉の陰に隠れた個体を防除する際は、粒がマルチの側面に落ちないように注意してください。

【キャベツ・はくさい・レタス】

  • 結球開始以降に作物上から散布すると結球部に入り込み、異物混入となるおそれがあります。作物上から散布せず株元に散布してください。

【非結球あぶらな科葉菜類】

  • 圃場全体に処理を行う場合、作物の茎葉が生長してから散布を行うと生長点付近に薬剤が入り込み、異物混入となるおそれがありますので、2葉展開期までに散布を終えることをおすすめします。作物が大きくなり、収穫3日前までに使用する場合は外周部からのナメクジ類の侵入を防ぐことを目的に最短列の株元に散布してください。また、その際に茎葉の隙間に薬剤が入り込まないよう十分留意してご使用ください。
ナメクリーン3_リーフレット

お問い合わせ

ご注文やご質問などお気軽にお問い合わせください