みかん・柑橘のかいよう病にクプロシールドフロアブル!他の銅剤とココが違う4つのポイント!

かんきつのかいよう病|コルクのような茶色の斑点

かいよう病の被害葉

柑橘のかいよう病は細菌によって引き起こされる病害で、葉・枝・果実に褐色の病斑を形成します。

病原菌は、葉や枝にできた病斑部で越冬し、翌年の感染源となります。

病原菌の感染は、自然開口部(水孔、気孔)あるいは傷口や害虫の食害痕から行われます。また、強風は病原菌を飛散をすると共に、植物に傷を付けて感染を助長します。

そのため、台風などの強風雨が予想される前には、擦れ傷の発生による感染を防ぐために予防的な薬剤散布が重要です。特にネーブルオレンジやレモンなどの品種はかいよう病にかかりやすいため、防除対策を徹底することが求められます。

かいよう病はエカキムシ(ミカンハモグリガ)によっても発病する?

エカキムシ(ミカンハモグリガ)の被害葉

ミカンハモグリガ(エカキムシ)は、新葉や新梢などの軟らかい組織の表面に卵を産み付け、孵化した幼虫が葉の内部を食べて白い線状の絵を描いたような食痕を残す害虫です。幼虫がやわらかい新葉の葉肉を好んで食害するため、特に幼木や若木で被害が大きくなります。

かいよう病は、このミカンハモグリガなどの食害痕(傷口)からも病原菌が侵入して発病します。ミカンハモグリガだけではなく、風雨などで出来る傷口などからも感染する可能性はありますが、ミカンハモグリガの防除をすることで傷口の発生を防ぎますので合わせて防除を行いましょう。

かいよう病にクプロシールドがオススメ!

基本的には、かいよう病防除には殺菌剤として銅剤の散布がおすすめされていますが、他の農薬との混用性や散布時の取り扱いの難しさから、使用が限定的となる場合があります。

今回ご紹介する銅殺菌剤「クプロシールド」は、他の銅剤にはない優れた特長があります。

柑橘のかいよう病にクプロシールド!他の銅剤とココが違う4つのポイント

  • 他の銅剤よりも粒子が細かいので雨に流されにくいため耐雨性が高く安定した効果が期待できる
  • 高温時の散布でも薬害の心配が少ない
  • 中性に近い製剤のため、他剤との混用性が良いジマンダイセン水和剤の効果が落ちない
  • 炭酸カルシウム(クレフノン)を加用しなくても薬害の懸念が少ない(柑橘使用)

※かいよう病防除にはICボルドー66Dの散布が可能であれば残効の長いICボルドー66Dをオススメいたします。

【注意事項】

  • 他の銅殺菌剤よりも混用性は優れますが、混用の可否は混用事例表からご確認ください。また、多数の薬剤を混用すると薬害が生じるおそれがありますのでご注意ください。
  • 酸性の液肥と混用すると薬害と思われる事例が数件報告されております。初めて混用する液肥の場合は事前にテスト散布を行うか単用散布をおすすめいたします。

柑橘クプロシールドの上手な使い方

降雨前後の散布を徹底しましょう。多くの病原菌は降雨をきっかけに活動を開始するため、特に降雨前の散布が効果的です。降雨後は急に晴れて気温が上昇する場合は注意が必要です。(水分があり気温が高いと菌が繁殖しやすい&気孔が開いて侵入しやすいため)

かいよう病発生消長とクプロシールド散布時期例

かいよう病防除の推奨時期

重点防除時期:①発芽前(3月中旬~下旬)③花弁落下直後(5月下旬)④梅雨時期(6月下旬)

前年多発の場合:②開花直前(4月下旬~5月上旬)

台風襲来時:⑤(8月~9月)

細かい粒子が隙間なく保護

葉が成長しても葉面をしっかりカバー!

通常は植物の生長に伴い、葉面上の薬剤密度は低下しますが、クプロシールド粒子が細かいので作物の表面をムラなく保護します。均一に被覆されることで病原菌との接触機会が多く、高い効果が持続します。また、粒子が細かいことにより雨などに流されにくく耐雨性にも優れます。

顕微鏡で見る葉面の様子

きゅうり葉面における各薬剤の電子顕微鏡写真(倍率2000倍)(㈱エス・ディー・エス バイオテック社内試験)

顕微鏡の写真からも分かるようにクプロシールドは粒子が細かいので均一に保護するだけではなく、散布10日後においても他剤と比較して被膜のひび割れが少なく、高い被覆性を維持します。

被膜にひび割れが生じると、その部分は保護効果が低下し、病原菌が侵入するリスクが高まります。クプロシールドは細かい粒子によって保護層を形成することで、長期間にわたり安定した防除効果を発揮します。

クプロシールドは銅濃度が低いけどなぜ高い効果を発揮できるの?

クプロシールドの安定した効果は粒子が細かいことだけではありません。他の銅剤に比べて銅濃度は低いですが、殺菌効果のある銅イオン化が高いため、他銅剤と遜色ない銅イオン濃度を溶出し効果を発揮します。

銅剤の作用機構の一例

銅剤の作用機構の一例として銅から溶出する銅イオンが殺菌効果を発揮します。そのため「銅が少ない=効果が低い」ということでもありません。

クプロシールドまとめ

  • 細かい粒子で隙間なく保護!雨にも流されにくい安定した効果&残効
  • 銅濃度は低いが殺菌効果の銅イオン化の割合が高い
  • 汚れが少なくて使いやすい
  • pHが中性なので混用性◎
  • 有機JAS適合資材

柑橘で使うならこんな方にオススメ!

  • 汚れも少なく、手軽で扱いやすい銅剤を使用したい。
  • 夏でも薬害のリスクが少ない銅剤を使用したい。
  • ジマンダイセンの効果を落とさずにジマンダイセンと混用散布をしたい。また他の農薬と混用して使用したい。
  • ドローンで使用したい。

【注意事項】

  • 他の銅殺菌剤よりも混用性は優れますが、混用の可否は混用事例表からご確認ください。また、多数の薬剤を混用すると薬害が生じるおそれがありますのでご注意ください。
  • 酸性の液肥と混用すると薬害と思われる事例が数件報告されております。初めて混用する液肥の場合は事前にテスト散布を行うか単用散布をおすすめいたします。

クプロシールドかんきつの登録内容(一部抜粋)
作物名適用病害虫名希釈倍数使用液量使用時期本剤の使用回数使用方法銅を含む農薬の総使用回数
かんきつかいよう病1000~2000倍200~700L/10a発病前~発病初期散布
32倍8~16L/10a無人航空機による散布
黒点病・そうか病1000倍200~700L/10a散布
ナメクジ類・カタツムリ類発生前~発生初期
登録内容は一部抜粋しているので使用前には登録内容・使用上の注意事項をご確認ください。
  • 石灰硫黄合剤等アルカリ性薬剤との混用はさける。
  • ナメクジ類、カタツムリ類に使用する場合は、忌避作用が主であるため予防的に散布する。
  • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は、次の注意を守る。
  • 散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
  • ①散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
  • ②散布にあっては、散布機種に適合した散布装置を使用する。
  • ③散布中、薬液が漏れないように機体の散布用配管その他散布装置の十分な点検を行う。
  • ④散布薬液の飛散によって動植物及び自動車の塗装等へ影響を与えないよう散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意する。
  • ⑤散布終了後、機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。また使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄する。
  • ⑥特定の農薬(混用可能が確認されているもの)を除いて原則として他の農薬との混用は行わない。

※商品仕様・使用方法・不具合などの商品に関するお問い合わせにつきましては、まずはご購入元またはメーカーへご確認をお願いいたします。また、お問い合わせ内容によっては対応いたしかねる場合がございます。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。